2021年12月22日号    

        承諾できぬ認諾  
冬至を迎え、これから徐々に昼が長くなるので一陽来復
今年の悪いことも良い方に向かってくれるといいと思う候
みなさまはいかがお過ごしでしょうか

先週、森友学園事件で財務省の文書改ざんさせられたのを
苦に自殺した赤木氏の妻雅子さんが国と佐川氏を訴えた
民事裁判で国が要求額を丸飲みの認諾で強制終了しました

民事裁判は形として慰謝料か賠償金を請求して始めるので
金を払って終わりにならないように一億円の要求だったよう
ですが、それよりも関係者を証言台に立たせたくないらしい

物損などで賠償金を争う場合は元に戻せないので金で解決
という手段になるのは仕方ない面もありますが、今回の場合
真実が知りたいのが目的なので金では解決できないです
被告が認諾したとしても原告は拒否できないんでしょうか
出来ないなら制度の見直しが必要なんじゃないでしょうか

国側は非を認めて一億以上支払ったということは、国民に
損害を与えたので背任にはならないんでしょうか。職務上の
事なら免除されるでしょうが、改ざんは犯罪で対象外では
せめて賠償金は関係者に支払わせてもらいたいです

都合の悪い情報は出さない。では民主主義が成り立たない
もっとも政府官僚は権威主義になりがちかもしれませんが


                                 (正)