2022年10月26日号    

          シデスカ
夕方の船掃除が明かりを点けないといけないようになり
しかも、散水ホースが気温が低くて堅くなってきたこの頃
みなさまはいかがお過ごしでしょうか

先週、ラジオで新潮社の中瀬ゆかりさんが昨年、膵臓がんで
亡くなった作家の山本文緒さんの日記を紹介していました
その中で「死の影が迫る中で・・・云々」という言葉を聞いて
死の影ってどんなもんだろうと、ちょっと考えてみました

夕暮れのように徐々に影が伸びて静かに暗くなっていく、と
いう穏やかな感じならいいですが、真っ黒な雲が来て竜巻に
巻き込まれるたら痛いし苦しいし、はたまた気付かぬうちに
アンコウの口に飲み込また魚みたいに突如として死の影に
覆われる事もあったりするかもしれません

何通りか場面が想定できたのでこれなら素養なり感性なり
あれば詩か歌詞の一つも書けるやも、と思いましたが
そんなに簡単に書けるんなら誰も苦労しませんね

以前、作詞家・作家のなかにし礼さんの思い出話として
詩は曲がなくても成り立つが、詞は曲がないと成り立たない
と誰かが言ってた記憶がありますが、成り立たないは過剰
だとしても詞と曲で相乗効果が生まれることはあるでしょう

よく考えなかったら死の話から詞の話になってしまった


                                 (正)