2020年7月29日号    

        忘れてないスフィア基準  
七月も終わろうとしているのに、梅雨がまだ終わりません
長いだけでなく雨量が多いので各地で被害が出ていますが
みなさまはお変わりなくお過ごしでしょうか

豪雨被害で避難所生活が余儀なくされている方達がいて
コロナウィルスも相まって環境整備が課題になっています
海外ではしっかりした高さのある仕切りで私的空間が確保
されているのに、日本は段ボールで作った応急的な区画で
プライベートが保てないという比較画像を見ました

以前の災害時に樹脂製の簡易住宅やコンテナハウスなど
避難時に有効そうな手段があるようだったので国の計画で
各地に用意しておけば体育館で雑魚寝は無くせそうです

こんな時に思い出すのがスフィア基準。前回、書いたのは
二年前で、その時は一年前に書いたのに忘れていました
スフィア基準とは避難所や難民キャンプなどの支援施設で
一人当たりの空間やトイレの数などを決めた国際基準です

1997年発表なので20年以上経っていますから、主要機関の
災害担当者が知らない訳はないと思うのですが、マスコミで
言っているのを聞きません。もっとも、人権関連の国際的な
取り決めで日本が批准してなかったり従っていないものが
幾つもあるので日本の基本的な考え方なのかもしれません


                                 (正)