2019年8月21日号    

        社会と世間 
八月下旬になっても厳しい暑さは続いていますが
微かに秋の気配が混じっているような気がするこの頃
みなさまはいかがお過ごしでしょうか

一・二ヶ月前のラジオ番組に演出家・作家の鴻上尚史氏が
新著「空気」を読んでも従わない。の宣伝を兼ねて出ていて
中高生向けに生き苦しさからラクになる考えを書いています

生き辛い原因を主に日本には世間と社会があり、日本人は
江戸時代までは農村や武家社会の共同体の中の世間だけ
だったのが明治の近代国家作りで中途半端に壊され、今は
生活の多様化やスマホなどでもっと壊れそうになってるそう

日本以外では侵略された経験などで世間が作られることなく
社会しかないそうです。そのため日本では知り合いには親切
なのに街で困っている人がいても知らんぷりをしているので
外国人が不思議がる現象が起こるということでした

日本人は長い間、世間でしか暮らしていなかったので
社会との関わり方が分らず、社会と世間を混同してしまい
壊れかけの世間で生き苦しくなっているそうな
世間の特性を利用すれば抜け出す方法もあるかも

理解のほどはともかく、二時間弱で読めてしまったので
若者だけでなく大人も読んでもいいかもしれません



                                 (正)