2021年5月12日号    

        おちょやん最終週  
九州南部がこれまでで二番目に早い梅雨入りだそうです
折々の催しも楽しめない中、季節は確実に進んでいます
みなさまはいかがお過ごしでしょうか

朝の連続テレビ小説「おちょやん」が今週で終わります
女優の浪花千栄子がモデルの話です。貧しい家に生まれ
八歳で捨てられるように奉公にいき、その後も苦労が多い
人生ながら大阪のお母さんと呼ばれ、親しまれる女優になる

というのが全体の筋ですが、各週で一つの話になっていて
殆どが人とのつながりが主題になっているように感じました
どうしようもない父だったり、生き別れの弟、奉公先の人達
他で子を作った亭主、果ては奉公の原因の継母だったり

脚色がどれだけ入ってるのか分かりませんが主題は一貫
してるような気がします。これまで朝ドラは女性の一代記
とだけ捉えてましたが、主題が気になるのは年だからなのか

今迄は映画評論家の解説を聞いて、作品の主張や隠された
意味を知ることばかりで、先日、テレビで「ローマの休日」も
原題に古代ローマ人が奴隷の闘技を楽しんだと聞きました

主題は看板に掲げられてる場合もありますが、土台や基礎
のように出来上がった作品の外から見えない場合もあります

自分の人生にそれほどの主題があるかといえば、ない、か


                                 (正)