2020年10月28日号    

        取れないトリチウム  
秋が深まり、船のガラスにかかった波しぶきが白く残る
ようになり、爽やかでもあり乾燥で支障もあるこの頃ですが
みなさまはいかがお過ごしでしょうか

前々から福島第一原発事故での汚染水がいっぱいなので
薄めて海に排出しよう、という国と東電の動きがあり
漁業者を中心にして反対の動きも広がってきています

汚染水の中のトリチウムは水と変わらなくて取り除けないし
どこの原発でも流しているので平気という意見もありますが
通常時とは量も状況も違うので関係国の了承も厳しそう
本当に安全なら風評被害がなくなるようしっかり説明が必要

そもそもトリチウムって何、と科学に疎い自分は考えました
元素の周期表を見てもトリチウムがない。ネットで調べたら
陽子1に中性子2で普通の陽子1の水素と兄弟みたいなもの

環境学者の飯田哲成氏によると汚染水の海洋投棄は要は
カネがかからないからということで、一案として石油備蓄の
大型のタンクを用意すれば効率がいいし長期保存も可能

トリチウムの半減期は12.32年なので100年では2の八乗で
1/256以下になるので影響は随分少なくなるそうです

長期の風評被害を考えると大型タンクの方がいい気がする
排出で補償金出すなら費用も大差ないんじゃなかろうか


                                 (正)